【雑記】Skebの良い部分と、クリエイター皆が注意すべきこと
どうも、ましろです。
突然ですが、「Skeb」というイラストコミッションサービスをご存じでしょうか。
知らない方のために簡潔に言うなら、イラストレーターに有償で絵を描いてもらう依頼ができるサービスです。
サービス開始してから2年経つ「Skeb」は、先日買収され子会社化したことでネットニュースにもなりました。
私は去年の2月にSkebに登録し、イラスト依頼の受付を開始しました。
それから1年、合計16作のコミッションを受けてきましたが、
今回はその感想などをイラストを描く側の視点から良いところ、いまいちなところ、そして注意すべきことを述べていきたいと思います。
良いところ
・創業者のクリエイターファーストな方針が生かされている点
Skeb規約ページのクリエイターガイドライン(Creator Guidelines | Skeb)には以下のように書かれています。
- クライアントとのやり取りは「リクエストをもらう」「納品する」の1往復だけ。
見積もり・打ち合わせ・リテイク・リクエストに関する一切の連絡が禁止されています。
コミュニケーションレスの共通ルールによって、終わらないリテイクのトラブルやメールの文面に悩むといった「描く」以外の煩わしさを最小化します。
2つを抜粋して引用しています。
Skebではリテイクや打ち合わせだったり、納品の催促などは禁止されています。
クリエイター側は依頼文を確認し、承認した時点でそれ以上依頼者とのやり取りは発生しません。
そういう意味ではお仕事というよりも趣味の延長線上で始められる気楽さがあります。
さらに描いた作品の権利はクリエイターにあります。
例えば自身で同人誌を作る際に掲載したりすることが可能です。
これら2つを担保しているのは恐らくSkebと、後追いで機能が追加されたPixivの「Pixivリクエスト」ぐらいです。
コミッションサービスといえば他にもSUKIMAやcoconalaが挙げられますが、どちらもリテイクがあったり依頼者からの要望を受ける部分が多く、お仕事感が強いです。
以上の点を踏まえて、これからイラストの依頼を受け付けを始めたい!という人には特におすすめです。
むしろSkebから始めて、段々とお仕事ライクに進めていきたいのであれば別のコミッションサービスに登録していけばいいんじゃないかなと思います。
いまいちなところ
・受注できるのはイラストかボイスのみ
基本的に受注できるのはイラストかボイスだけです。イラストでも、GIFなら対応できますが、流行りのLive2Dや3Dモデルなどは受注できません。
私はこの点に特に不満はありませんが、これらの分野が得意な人にとっては残念な点でしょう。
上記のSUKIMAやcoconalaであれば受注できるそうです。
イラストなどと比較して、より工数が多く相場も高い分野になるので仕方ない部分ではあると思います。
気を付けるべき点
・クリエイターファーストという言葉に胡坐を掻いてはいけない
私は今回この記事を書くにあたって、自身ではあまり不満点は感じていませんでした。
そのため、依頼主から見たらSkebをどう思っているのだろうといろいろな記事を読んでみました。
そこで気になったのは「承認をされてから結局納品されず、2か月間待ったのにただ空しい思いをした。」という体験をした人が散見されたことです。
Skebは設定にもよりますが、依頼を受けて承認まで1か月間の猶予があり、更にそこから1か月間の納品までの猶予があります。
つまり依頼者は最長2か月間待つことがあるわけです。
承認されたと喜んだものの、長々待った挙句納品できませんでしたとなった場合、
例えお金が返って来たとしても悲しい気持ちになるのは想像に難くありません。
すぐに切り替えて、またSkebで依頼してみようという気持ちになれるのでしょうか。
最初に言ったように、Skebはクリエイターファーストの方針に則ったありがたいサービスです。
しかし、そのサービスはクリエイターはもちろんのことですが、依頼主もいなければ成り立たないものです。
つまりこのサービスを存続させられるかどうかもクリエイターと依頼主双方の善意にかにかかっています。
私は納品までとても時間がかかります。
それはそもそも絵を描くスピードが遅いということと、自分の趣味に費やす時間が欲しいという2つに起因しています。
そんな私も、Skebのクリエイターファーストという方針に惹かれてサービスを利用し続けているものの一人です。
今のところ承認した依頼に関しては納品できなかったことはありませんが、今回改めて、依頼を承認したからには責任が生じているんだということ気づかされました。
自分の予定を確認し、無理な承認はせず、取り掛かった依頼は余裕を持って納品する。
最低限の責任感を持って引き続きSkebを活用していきたいと思います。
以上!!